最近パソコンやスマホの普及によって、首猫背が増えているそう。もしかしたらあなたも首猫背では?そういえば、肩こりは激しいし、偏頭痛も…。そんなあなたは首猫背かもしれません。早めに対処して健康な体を取り戻そう!

首猫背とは?

首猫背って知っていますか?頭が前に突き出て、首の付け根で折れ曲がったようになっている姿勢のことを言います。別名ストレートネックと言って、本来なら緩やかにカーブを描いているはずの頸椎が、まっすぐになってしまっていることから、そう呼ばれています。

人間の頭は5~7kgの重さがあると言われています。正常な位置に頭があれば、背骨でその重さを支えることができますが、頭が前に突き出た首猫背になってしまうと、首や肩に大きな負担がかかり、健康への悪影響が出ると言われています。

どうして首猫背になってしまうのでしょうか。また、首猫背になってしまうと、どのような影響があるのか紹介します。

首猫背になる原因・4つ

1.姿勢の悪さ

姿勢が悪いというと、思い浮かべるのは猫背。猫背は首猫背、背中猫背、腰猫背の3種類に分けられるとのこと。首猫背は頭が前に突き出た状態で、背中猫背といった場合は肩が前に出て、背中全体が丸くなり、正常な背骨の湾曲がなくなってしまっている姿勢のことを言います。

腰猫背は、肩甲骨よりも下の腰に近いあたりが、強く丸くなている姿勢のことだそうです。姿勢が悪くなると猫背になってしまうと言われていますが、なぜ正しい姿勢を保つことができないのでしょうか。それは、現代の生活様式によるものが大きいそうです。

現代は交通機関の発達や車の普及で、多くの人が慢性的な運動不足になっていると言われています。運動不足のために、体の筋肉が衰え、正しい姿勢を保つことができなくなっているというのです。

そして、より楽な姿勢を求めて悪い姿勢をしていると、骨格のずれなども引き起こし、さらに姿勢が悪くなるという悪循環に陥っています。首猫背も同様にして重症化していると思われます。

2.デスクワーク

デスクワークは、基本的に下向きの作業が多いです。パソコンや電話応対、何か物を書くといった作業のほとんどが下を向いて行わなければなりません。慢性的にうつむきの姿勢をとっていると、頭が重いので首のカーブが失われ、ストレートネックとなってしまいます。

しかも、下向きや前傾姿勢をとっていると、体の前にある大胸筋や腹筋などが委縮することにより、猫背を引き起こすとも言われています。長時間、筋肉が委縮した状態にあると血流が悪くなり、筋肉が硬くなっていきます。

デスクワークをしていると、腕を上に動かす機会はほとんどありません。腕を動かさないでいると、肩につながっている大胸筋(鎖骨の下あたり)が弾力を失い、どんどん縮んで肩が前に引き寄せられてしまうそうです。

肩が前に出てくると頭も前に出てきます。そのまま長時間作業を行うと、筋肉は縮んだまま固まって、正しい状態には戻りにくくなってしまうそうです。

3.パソコンやスマホの長時間利用

現代は、パソコンとスマホの爆発的な普及により、首猫背になってしまう人が増えています。首猫背は、別名IT猫背とも呼ばれています。パソコン、スマホ、携帯ゲームをしていると、どんどん時間を忘れてのめりこんでいきますよね?

人は、のめりこむとより近づいて見ようとするため、ますますパソコンに近づいたり、スマホやゲーム機のディスプレイに近づいていきます。必然的に頭が前に出る状態となります。その時間が長くなり、ストレートネックを引き起こしています。

パソコンは路上ですることは難しいですが、スマホや携帯ゲームは大きさが小さいため、いつでもどこでも操作できてしまいます。どこででもスマホを使えてしまいますが、スマホを常に見ている状態というのは、自ら猫背になるべく努力しているようなものです。

さらに、パソコンを使う時、椅子に深く腰掛けて、背もたれにもたれて作業をする人も要注意です。その姿勢は骨盤を後傾させています。骨盤が後ろに傾くと、当然つながっている背骨も背中の筋肉も引っ張られるため、背中が丸まってしまうとのこと。そして、それは背骨につながる首にも悪影響があります。

4.合わない枕の使用

首猫背は合わない枕を使い続けることで、引き起こされる場合もあるそうです。寝ている時は細胞だけでなく、骨格や筋肉なども修正しようとする体の働きがあります。当然、昼間の悪い姿勢で起きた骨格のずれを治し、委縮してしまった筋肉を緩めようとします。

その睡眠時に、首のアーチに合わない枕を使っていると、結局は睡眠時まで頭を前に出している、悪い姿勢の状態を保ってしまうことになり、首猫背を助長することになってしまいます。特に高い枕は要注意です。

また、頭が沈み込んでしまうような枕も頭が不安定になるので、体を歪ませる原因となり、骨格のずれを引き起こしやすくなります。枕の高さだけでなく硬さもチェックが必要です。

首猫背が及ぼす影響や健康被害・6つ

1.見た目の悪さ

首猫背になっていると、正面から見た場合には、見た目はそんなに悪いという印象を受けないこともあります。しかし、横から立ち姿を見ると一目瞭然。首が前に出て背中が丸くなり、下腹が出ているので確実に老けて見えます。

本人は気が付かないかもしれませんが、ポッコリお腹になりお尻が下がります。崩れた体のバランスをとるためにあごが出てきます。姿勢が5度前傾すると、10歳は老けて見えるというデータもあるほど。どんなにダイエットを頑張っても、これではカッコ悪すぎです。

さらに、体だけではありません。首猫背になる事で首の前側に肉が付きやすくなり、二重あごにもなりやすくなるとか。そして、下を向いてばかりなので、重力で顔のお肉も下に引っ張られてしまうんです。

口角が下がり、頬がたるむことによりほうれい線も出てきてしまいます。まだ年齢的には若いのに、ほうれい線が出ている場合は、もしかしたら首猫背のせいかもしれません。このように、首猫背は全身の見た目の悪さを引き起こす原因となっているのです。

2.病気になりやすくなる

首猫背が病気の原因になるってどういう事でしょう?首には神経やリンパ管、太い血管が通っています。首猫背のように重たい頭が前に出ていると当然、首に大きな負担がかかっています。首の筋肉が硬く弾力を失うと、首や肩周辺の血流が悪くなります。

それにより、神経やリンパの流れが滞り、脳からの指令が上手く体に伝わらなくなってしまいます。さらに、首猫背になると体の前傾にともない、内臓が圧迫され、呼吸が浅くなるそうです。

そうなると、引き起こされる病気は増えます。内臓の圧迫により、消化器官への血流が悪くなります。消化不良や便秘、胃痛、胸やけが起こると言われています。また、呼吸が浅くなることにより、酸素がいきわたらなくなります。それは自律神経系に打撃を与えます。

交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、老廃物がうまく排出されなくなります。その他、めまい、頭痛、体温調節ができなくなったり、疲れやすくなり、その疲れもとれにくくなったりと、体のさまざまな部分への影響があります。

3.声質の悪化

首猫背は、喉にも大きな影響を与えます。喉には喉仏があります。女性の喉仏は小さく男性のように飛び出ていませんが、ちゃんと女性にもあります。この喉仏はどの骨ともつながっておらず、周りの筋肉によって支えられているそうです。

首猫背になると頭が前に出るため、喉仏を支えている筋肉も縮めてしまうそうです。この筋肉が縮むと喉仏が喉の中に引っ張られ、声帯を傷つけやすくなるそうです。さらに声を響かせる部分が狭くなり、声が出しにくくなるそう。

しかも体の前側が縮められているので、腹式呼吸ができません。頭が前に出ているので、お腹から口までの空気の通りが悪くなります。その状態で声を出そうとすると必ず喉声になり、大きな声が出ないのはもちろんのこと、声の質も子どもっぽいつぶれたような声になってしまうという事です。

4.ネガティブ思考になる

首猫背になると、考え方まで変わってきてしまうようです。それは、やはり首に負担がかかることから起こります。首に負担がかかると呼吸が浅くなるため、自律神経のバランスが崩れることは前述しました。

それは、過剰なストレスを抱えている時と同じ状態だそうです。大きなストレスを抱えている時って精神的に落ち込んだり、病んだりしませんか?自律神経のバランスが崩れると、体調もよくないため、気分も晴れず、イライラしがちです。

さらに疲れやすいため、前向きに考えるとか、考えをまとめるようなことも難しくなります。そうなると色んなことが上手く回っていかず、ネガティブな思考に陥ってしまいやすくなるようです。その悪循環は中々抜け出せず、鬱病を引き起こすきっかけとなる事もあるそうです。

ただし、鬱病を発症するにはさまざまな要因が絡み合っているため、首猫背だけが原因ではありませんが、鬱病の引き金となる一つと考えられています。

5.雰囲気が暗く見える

首猫背の人は常に頭が前に出ているため、下を向く姿勢の方が楽です。首とあごが前に出ていると、顔を上げる姿勢はかなり辛いでしょう。結果的に常に下を向いてしまい、本当はそうではないのに自信なさそうで、暗い印象を周りに与えます。

前項で述べたように、声も通りにくく小さな声となり、さらに自信なさげに見えますし、何より挙動不審にも見られがち。しかも老けて見えるため、自分自身も次第に自信が持てなくなり、シャキッとできなくなるという負のスパイラルに陥っていきます。

6.激しい肩こり

ここまでくると、首猫背が肩こりの原因になるという事は、簡単に理解できますね。5~7kgもある重たい頭を不自然な姿勢で支え、首と肩に大きな力がかかっているからです。しかも、血流が圧迫されているため、その肩こりの症状もひどいものとなるでしょう。

肩こりがひどいからと言って、マッサージなどでコリをほぐすことだけに一生懸命になっても、元の原因である首猫背を改善しない限りは、慢性的な肩こりを解消することは難しそうです。

治せる!効果的な対処法・5つ

1.まずは筋肉をほぐす猫背解消ストレッチをやってみる

首猫背の人は、首や肩周辺の筋肉が凝り固まって弾力を失っていますので、まずはストレッチで筋肉をほぐすことからはじめましょう。首猫背の人は腕を上に上げる動作をしないので、両手を上に上げてグッと伸びをするだけでもほぐれていきます。これを1日に数回、意識してやるようにします。

また、その他にストレッチで簡単なものは、背中の筋肉に集中して肩甲骨を中心に寄せるというもの。これにより自然と胸を張ることにもなり、肩の筋肉も動くので、デスクワークやパソコン作業の間にやってみると、気分転換にもなります。

2.体幹の筋肉を鍛える

首猫背は頭が前に出ているため、首と肩に負担をかけてしまっています。頭が背骨に乗っていれば姿勢は正しくなりますが、それを常に保つにはどうしたらよいでしょう。

それは、体幹の筋肉を鍛える事です。大腰筋で骨盤の位置を正しく保ち、背筋を鍛えることで背骨を支えます。1日少しずつでもいいので、行っていくと体幹の筋肉がしっかりしてくるため、美しい姿勢を保つことができるようになります。

3.正しい姿勢をキープ

正しい姿勢を保ちたいと思っている人は多いですが、では正しい姿勢とはどのような状態をいうのでしょうか。立っている場合は、横から見て耳、肩、骨盤横のくりくりした骨、外くるぶしが一直線状にある状態を正しいし姿勢と言います。首猫背の人は、この一直線上から頭と肩が前に出ていることになります。

でも、これは自分で判断するのは難しいです。自分で正しい姿勢かどうかを判断するには、膝立ちになるのが一番です。背骨に頭が乗っている状態がとてもよくわかります。膝立ちになると背筋が伸び、無理をしなくても自然に背骨に頭が乗っている感覚をつかめます。

立っていても座っていても常に頭が背骨に乗っている感覚を持っていれば、自然と正しい姿勢をキープできます。慣れないうちは疲れたりしますが、慣れると肩や首がこることもなく、楽に保つことができるようになります。

正しい姿勢をキープできるようになったら、さらに長時間姿勢を保つために、日頃の生活の中でも気を付けたいことがあります。座るときに足を組んだり、カバンを片方だけにかけるなど、体がゆがむような姿勢はしないようにしましょう。

4.タオル枕の使用

自分に合わない枕を毎日使う事が、首猫背の原因になっていると前述しました。自分に合う枕を探していろいろ購入するよりも、バスタオル一枚で代用できます。

バスタオルを縦に半分に折り、たたむまたはくるくる巻いて枕をつくります。仰向けに寝た時に首と布団の間の空間に合わせてタオルの厚みを調節してください。

普通の枕になれていると、最初は低くて違和感があるかもしれませんが、首を圧迫することがなく眠ることができ、朝起きた時には意外とすっきりしているらしいです。タオルなので、簡単に洗うこともできますし、交換するのも手間がいりませんのでおすすめです。

5.姿勢矯正ベルトの使用

もっと簡単に姿勢を矯正したいという場合は、姿勢矯正ベルトを使うのも一つの手です。物理的に首や背中を支え、正しい姿勢にしていくというものです。筋トレやストレッチと併用していくと、首猫背がかなり早く改善されると言われています。

ただし、矯正ベルトだけでは姿勢を直すことはできません。それは筋力を鍛えるものではないので、矯正ベルトを外してしまうと体が元に戻ってしまい、根本的な解決にはならないのです。首猫背を治すためのサポートとして使用するとよいでしょう。

まとめ

首猫背は、頭が前に出た見た目にも悪い姿勢です。パソコンやスマホを使ったり、下を向いた作業ばかりしていることによって首猫背になってしまいますが、現代はパソコンやスマホを使わずに生活することは難しいです。そのため、気を付けていないとすぐに姿勢が崩れてしまいます。

首猫背になると見た目が悪いだけでなく、病気になりやすくなり、声も出しにくくなります。でも、首猫背が改善されれば日々の生活が楽になるだけでなく、健康で美しいスタイルを保っていくことができます。

姿勢の良い女性は、立ち振る舞いが美しく、りりしくて気品があるとか、自信に満ちていて魅力的に見えます。ぜひ、首猫背を改善して正しい姿勢を保っていきましょう。