膝下が長いと、男性であっても女性でも、とてもカッコよく見えますね。またファッションも決まるので、とても憧れます。実際に膝下を長くすることができるのでしょか。なるものならぜひなってみたい!という人に、効果的な方法を紹介します。

膝下を長くするためには

膝から下が短いのがコンプレックスでスカートを履きたくないとか、身長の割には膝下が短いとお悩みの人は多いと思います。今は、手術で膝下を延ばす方法もありますが、そのほかにもおすすめの方法がありますので、紹介していきます。

膝下の長さとはどの部分を指すのか?

膝関節の下から地面までの長さ

少し専門的な話になりますが、膝関節とは大腿骨(太ももの骨)と膝蓋骨(いわゆる膝のお皿)と、脛骨(脛の骨)の3つから構成されています。脛骨は膝蓋骨に覆われているので、膝下の長さという場合の膝関節の下からというのは通常、膝蓋骨の下の部分から地面に接する部分までという意味です。

日本人の膝下の平均の長さ

男性46.7㎝・女性42.9㎝

無作為に日本人の男女およそ100人ずつを選んで、身長を5cm刻みに男性7グループ、女性6グループに分けて計測したところ、男性の平均的な膝下の長さは46.7cmで、女性の平均は42.9cmでした。ただしこれはあくまでも平均値です。

つまり、男性のほうが女性よりも身長が高い分、平均すると膝下が長いだけであって、男女の平均身長が同じグループでは膝下の長さも同じというデータが出ています。つまり男女で身長が同じ場合、膝下の長さもほぼ同じということです。

データでいうと、男女の平均身長が重なる157.4cmから177.4cmまでの157人(被計測者全体の72.3%)を見てみると、誤差はプラスマイナス0.6%とほとんど差がありませんでした。なんとなく女性の方が、膝下が長いイメージがあったので意外な結果です。

膝下が短く見える原因とは?

O脚

日本人がなりやすいのがO脚です。この場合、同じ身長であるにも関わらず、膝下が湾曲してしまっていることによって、短く見えてしまうのです。実は産まれたころは誰もがO脚なのですが、1歳半頃を過ぎると成長と共に湾曲が無くなっていき、まっすぐな膝下が形成されていきます。ですが、3歳程度になるとO脚とは逆のX脚気味に発達していき、まっすぐな脚に安定してくるのは5歳~8歳ごろと言われています。

このため通常であれば大人のO脚やX脚は起こらないはずなのですが、なぜ大人に発生してしまうのでしょうか。それには2つの原因が考えられます。まず1つは姿勢の悪化などにより骨盤が後ろへ倒れて行ってしまい、股関節が外側へ開いてしまうこと、もう1つは脛骨が外に開くように変形しているということです。

骨盤が原因の場合はがにまた気味にもなりますし、姿勢の悪い方が多いです。脛骨については椅子などに座って足を揃えてみるとわかります。脛骨が足首へとまっすぐ下りずに、外側へ開くような形になっていれば当てはまっていると見て良いでしょう。この場合、残念ですが元に戻ることはありません。

ですが骨盤が原因のO脚は矯正が可能です。何をすればいいのかと言うと、股関節の外旋の原因となっている、骨盤を後傾させている「原因の筋肉」をストレッチや柔軟などで柔らかくするのです。この結果がO脚の改善に有効です。

足のむくみ、足太り

もう一つの原因として考えられるのが、「ふくらはぎの太さ」です。むくみや体重増加などにより、同じ身長なのに膝下が短く見えてしまいます。同じ長さでも太さが違うと短く見えるという錯覚はよくあるものです。それが脚にも起こっているのです。

この場合は、筋肉を鍛えて引き締めたり、リンパマッサージなどでむくみを無くしたりすることでふくらはぎのサイズを落とすようにしましょう。元々持っているすらっとした足を取り戻すためには、こういった努力も必要なのですね。

ストレッチをして膝下を長くする方法

O脚を治す足の曲げ伸ばしストレッチ

ここでご紹介するストレッチでは、脚の内側の筋肉を鍛えることができるものです。膝が離れないように、屈伸をします。難しい場合は電話帳などを挟んで行うのが良いですよ。ポイントは膝に隙間が出来ないようにすることです。

太ももの内側の筋肉である内転筋を鍛えることで、外側の筋肉とのバランスが取れてO脚を防止してくれます。外側の筋肉は歩いたりすることでも鍛えられますが、内転筋は意識的に鍛えるようにしましょうね。

O脚を治す寝ながらストレッチ

骨盤が傾いてしまうことで、股関節の稼働域が狭まり、固くなってしまいます。もしくは、股関節の動き方が左右違っていたり、開き方が異なるということもあるでしょう。股関節がしっかり動かない場合、筋肉の付き方にも差が出てきてしまい、バランスが取れなくなってしまいO脚になりやすくなってしまいます。

さて、股関節の柔軟性を上げるストレッチを見て行きましょう。仰向けに寝た状態で、片足の足首を両手ですくい上げるように抱えます。そのまま股関節の稼働域を広げて行くように回しながら、曲げたり伸ばしたりを行いましょう。無理に回したりする必要はありませんが、両足とも同じように、様々な角度に広げて行くのが良いでしょう

マッサージをして膝下を長くする方法

足のむくみが原因で膝の下が短く見える場合は、足のマッサージをすることで、血液の循環を促して老廃物を排出しやすいようにして、むくみを改善することで、膝下を長く見せることが可能です。

ステップ1

太ももの内側の筋肉は外側に比べて弱いので、血行が悪くなりむくみやすいです。なので、お風呂上りなどに保湿クリームなどを塗るときに、両手で膝を覆うように持ち、膝の横から太ももの方に向かって、血液を心臓に戻すようなイメージでマッサージを行いましょう。つまむような感じでなく、あくまでも両手で挟んだ状態で気持ちよく行います。

ステップ2

ステップ1で全体的な筋肉の緊張が取れたら、今度はO脚の原因にもなる太ももの外側のマッサージを行います。やり方は簡単。親指と人差し指でつまむようにして、膝の外側から脚の付け根まで雑巾を絞るようなイメージでスライドしていきます。痛くない程度に行い、柔らかくなった感じがしたらオーケーです。

ヨガのポーズで膝下を長くする方法・4つ

ヨガのポーズには色々ありますが、中には膝下を長く見せる効果のあるポーズもあります。今回はその中から5つ紹介したいと思います。リンパや血液の流れをよくしたり、骨盤が後ろに傾く原因を除去して、O脚の原因を解消することが期待できます。

1.サギのポーズ

両足を前に伸ばした状態で長座します。その状態から片足の膝を曲げます。曲げた方の足の裏を両手で掴みます。その時に猫背にならないように背筋が伸びていることを確認してください。

そうしたら膝を伸ばすとともに、脚をゆっくり上にあげます。最初は難しいと思うので、上げるときに膝が曲がっていても構いません。次に膝が顔の前に来るように動かします。気持ちよくストレッチしたら元に戻しましょう。

気をつける点は、脚の裏側が伸びていることを意識すること、背筋が曲がらないようにすること、呼吸を止めずに行うこと、痛いほど無理をしないことです。

2.ハヌマーン・アーサナ(猿王のポーズ)

ヴィシュヌ神の化身として知られる、ヒンドゥー教の英雄、ハヌマーンにちなんだポーズです。ハヌマーンは現在でもヒンドゥー教徒にはとても愛されているんですよ。それはともかく…。

ハヌマーンのポーズは、股関節を前後に開いていくことにより、可動域を広げるとともに、太ももの付け根にあるリンパを刺激することで、下半身のむくみ解消や美脚効果も期待できます。

最初からペッタリつくのは無理なので、左右の脚が平行になることだけ意識して、深呼吸をしながら気持ちよくストレッチングしましょう。肩コリの人にも効果ありですよ。

3.合蹠(がっせき)のポーズ(バッダコーナアーサナ)

太ももから股間節の柔軟性を高める、バッダコーナアーサナといわれるこのヨガには、他にも自律神経を整える効果もあるといわれています。骨盤矯正やヒップアップで、膝下だけでなく脚全体が長く見える効果があります。冷え性の改善にも効果的ですよ。

やり方は、両足の裏をくっつけて膝を曲げた状態で座ります。それから両手で足を掴んで、かかとが体のほうへくっつくように引き寄せます。次に、息を吐きながら体を前屈させていきます。

紹介する動画では、いかにもという人がやっているのですごく曲がっていますが、初心者の場合は曲がる所までで構いません。息を止めずにリラックスして行いましょう。

4.アルダ・マツィエンドラーサナ(半分の魚の王のポーズ)

また難しい名前ですが、このヨガのポーズはちょっとヨガになれてきた人や、もともと少しは柔軟性のある人に、とてもおすすめのポーズです。股間節の可動域を広げるとともに、外側に広がってしまった脚を矯正する効果もあります。

やり方(右足の場合)は、長座の状態から右膝を曲げ、足首を伸ばしているほうの左脚のひざの外側におきます。右手はおしりのすぐ後に付き、左手で右膝を軽く掴み、息を吐きながら状態を右にねじっていきます。

深呼吸のたびに、少しずつねじりを強くしていきます。顔だけでなく、背中全体をねじることを意識しましょう。可能な人は、左肘で右膝を押さえるようにして、さらにねじりを強くします。痛みのない範囲で気持ちよく行いましょう。

膝の下を長くするための寝方

仰向けで寝る

人間は、人生の3分の1が寝ている時間だといわれています。当然、その間の体にかかる負担が、O脚やX脚を招いている可能性も大いにある訳です。うつ伏せになるとX脚の原因になりますし、横向けに寝るとO脚の原因となります。なので仰向けで寝るようにしましょう。

両膝をつけて寝る

仰向けで寝ていると腰が痛い場合や、どうしても横向きでないと寝られない場合には、両膝を揃えて寝るようにしましょう。特に、横向きで寝る場合には膝を揃えることによって、自重でO脚やX脚の矯正効果が期待できます。ただ、同じ方向でばかり寝ていては意味がないので、なるべく両方同じくらいの頻度で寝るようにしましょう。

履く靴を代えて膝下を長くする方法

ハイヒールを履く

女性には、強い味方のハイヒールというアイテムがあります。かかとを上げることによって足をすらっと見せるのと、ふくらはぎの筋肉を緊張させることにより、やせて見せる効果があります。

ただし、あまりにも長時間はいて歩いたりすると、外反母趾など痛みの原因になったり、また疲労によってむくみの原因になって、逆効果になこともあるので注意が必要です。

外科手術をして膝下を長くする方法・3つ

1.骨を切って伸ばす

外科手術に関して説明する前に、まずは骨折の治る過程について知っておく必要があります。骨を折った場合、治る過程として仮骨(かこつ)というものが形成され、この独自の再生能力によって、以前と同じ状態に戻っていきます。

これは、筋肉や皮膚や臓器の場合に、瘢痕組織が傷ついた部分を修復するのとは根本的に違っています。その証拠に、瘢痕癒着といって、コラーゲン組織がくっついてしまうことによって、例えば皮膚の修復の場合には傷跡がいつまでも残ったりします。

そして、この骨の治るメカニズムに注目して人工的に足の骨を切って、再生させることによって足の長さを伸ばす外科的手術が考案されました。大きく分けて2つあるので以下でご紹介します。

2.イリザロフ法

イリザロフ法の歴史は古く、1951年にロシアの医師であるガビリエル・イリザロフによって提唱されました。まず、人工的に足を骨折させ、その後、装具で固定して外から力を加え、1日に1mmずつ伸ばしていきます。その間、骨の修復作用によって、足の骨が延びていくという手法です。

メリットは、長い歴史があるので症例が多いことです。日本だけでなく世界各国で行われているために、豊富な臨床上のデータがあります。また、後述のISKD法よりも2cmほど、伸び幅が大きいです。

デメリットの最たるものは壮絶な痛みです。骨折の痛みだけでなく、装具を固定するのに骨に穴をあける痛み、また神経の痛みがあり、大の男でも泣くほど痛いそうです。

デメリットその2は費用の問題です。先天性短下肢や交通事故などが原因であれば保険が適用されますが、美容目的の場合は自費になるので、その額は数百万円に上ります。

その他にも感染症のリスクや炎症、不自由な生活を数カ月強いられる、傷跡が残る、後遺症が残る可能性があるなど、さまざまなデメリットがあります。

3.ISKD法

ISKD法の手法は、足の骨を人工的に切断して、骨の中にじかに磁力によって操作できる器具を埋め込み。外からの遠隔操作で骨を伸ばすという特徴があります。

イリザロフ法と比較すると、この手法のメリットには、感染症の心配がないことと、痛みが少ないことが挙げられます。また、医師の技量に左右されることがなく、足の変形のリスクも低いので、最近アメリカでは主流になっています。

デメリットとしては、イリザロフ法ほどではないとしてもかなり痛いことと、アメリカ以外ではほとんど行われていないことです。また、運動能力も術前の80%にまで低下するそうです。

まとめ

モデルさんの足はなぜきれいなのでしょうか?生まれ持ったものももちろんあるでしょうが、無粋な言い方をすると、彼女たちは見られるのが仕事=お金をもらう手段だからです。もちろん女性として綺麗でありたいという動機もあるでしょうが、美しい足を保つ努力は一般人の比ではないはずです。

では、一般人には無理な願望なのでしょうか?いえいえ、そんなことはありません。美しくなった自分を想像しながらヨガやストレッチを行うのは、きっと楽しいと思います。結果として膝下が長くなれば最高ですよね。ぜひ楽しみながら取り組んでみて下さい。