骨盤矯正用の椅子って、通販やホームセンターなどでよく見かけますが、どのような効果があるのでしょう。骨盤矯正には整体の治療も有効ですが、家や仕事場で座って、姿勢が悪くなるのを防止できるといいですよね。今回は、骨盤矯正の効果の説明から、人気の骨盤矯正椅子のご紹介までしてみたいと思います。

骨盤矯正椅子とは?

骨盤矯正椅子とは読んで字のごとく、骨盤を矯正するための椅子です。直接床において使用するタイプのものから、通常の椅子の上に置いて使用するタイプまでいろいろあります。

おしりにフィットして正しい姿勢をキープできることから、姿勢が良く見えるだけでなく、デスクワークにともなう肩こりや腰痛の予防効果も期待できます。

骨盤矯正の効果

下半身太りの解消

骨盤がゆがんで姿勢が悪くなってくると、下半身への血行が悪くなってきます。人間の体の無駄な脂肪がつきやすい場所(顎の下、二の腕、お腹周り、おしり)などは、血行が悪いという共通点があります。

ためしにおしりを触ってみてください。「温かい」という人はほとんどいないと思います。熱を生み出すのは筋肉の仕事なので、冷えているということは無駄な脂肪が付いている証拠です。

骨盤矯正椅子を用いると、この「無駄な」脂肪がつくことを予防する効果が期待できます。ただ、筋力が付く訳ではないので、あくまでも次善の策と考えた方が良いでしょう。

自律神経が整う

自律神経とは、体の機能を調整しているさまざまな働き(呼吸や体温調整、心拍、消化吸収など)をつかさどっている神経です。交感神経と副交感神経の2つがあります。

医療現場ではよく車で例えられるのですが、交感神経がアクセルで日中の活動にともなって働くもので、副交感神経はブレーキで、夜寝ている時に体の回復をつかさどるものとされています。

デスクワークなどの長時間の不良姿勢が続くと、体のインナーマッスルに緊張が生じ、この自律神経のバランスが乱れてきたりして、体のさまざまな不調を来たします。

不調が出ている時と言うのは、多くの場合、副交感神経の働きが鈍る事によって、交感神経が過剰に優位になる事によって起こります。車の例で言うと、アクセルを踏みっぱなしの状態です。

本来は寝ている時にブレーキをかけて、体を回復させなければいけないのに、夜間もアクセルを踏み続けることで体の回復力が低下してしまうのです。

副交感神経の支配している場所は、簡単に言うと骨盤と首です。骨盤矯正椅子は骨盤の位置を正常にすることで、首への負担も減らせるので、自律神経を整えることも期待できる訳です。

冷えの解消

人間の体は、全身の筋肉の70%が、下半身に集まっていると言われています。つまり、下半身が冷えると全身の冷えにもつながるという訳です。

デスクワークなどの不良姿勢で腸腰筋(お腹のインナーマッスル)が緊張してくると、下半身への血液や神経伝達が阻害され、結果として冷えにつながります。骨盤矯正椅子はこういった症状の改善のも効果を発揮することが期待されています。

O脚の改善

デスクワークなどの不良姿勢は腸腰筋の緊張を生んで、下半身への血流を阻害すると書きましたが、腸腰筋の緊張により弊害はそれだけではありません。

腸腰筋は腰の骨と股関節を体の前面でつないでいるのですが、この筋肉が緊張することによって、股関節が外旋(外向きに回転すること)するのです。

その状態が長く続くと、O脚や出っ尻につながります。最近の若い女性で、痩せているのにお尻だけ垂れていたり、O脚の人にはそのような傾向が見られます。骨盤矯正椅子を用いて、股関節の外旋を抑制してあげることで、O脚を予防し、ヒップアップの効果も期待できます。

生理痛の予防・改善

腸腰筋の緊張は、姿勢が悪くなることやO脚、出っ尻など見た目が悪くなることに留まりません。腸腰筋は子宮ともつながっているので、緊張することによって、子宮の栄養状態が悪くなります。

デスクワークの人で、生理痛や生理不順を訴えられる人には、この腸腰筋の緊張がよく見うけられます。骨盤矯正椅子は、そのような症状の予防や改善効果も期待できます。

骨盤矯正の方法

マッサージ

骨盤がゆがむとよく言うのですが、実は骨盤自体がゆがむということは、交通事故や畸形でもない限りまずあり得ないんですよ、知ってました?

正確に言うと、全身のバランスを見た時に、骨盤のポジションが正常な位置からずれている言うことです。骨盤をお茶碗に例えると、手を傾けるとお茶碗も傾きますよね。でもお茶碗自体の形が変わる訳ではありません。

便宜上「見かけ上のゆがみ」という風に表現しますが、骨盤の見かけ上のゆがみは、そのほとんどが筋緊張によってもたらされます。右側の緊張が強ければ右に、左側の緊張が強ければひだりに、それぞれ見かけ上ゆがんでいく訳です。

なので、マッサージで的確に見かけ上簿ゆがみの原因となっている筋肉をほぐすことが出来れば、見かけ上の骨盤のゆがみは元に戻っていきます。

整体

整体の施術が主な目的としているのが、骨盤矯正といっても良いのではないでしょうか。骨盤矯正がメニューにない整体院をあまり知りません。

ただ、先程から述べているように、骨盤は原則ゆがみません。なので、そのことをしっかり理解している整体院を選ぶことが大事です。

ストレッチ

骨盤矯正椅子の選び方

背座一体型

骨盤矯正椅子を選ぶ時のポイントはいくつかありますが、そのうちの一つが「背座一体型」のものを選ぶということです。背座一体型とはあまり聞きなれない言葉ですが、要は背もたれつきの椅子と思ってもらえればいいと思います。

市販されている骨盤矯正椅子は、クッション部分のみということが多いです。これだけだと、骨盤を安定させる効果はあるのですが、骨盤にゆがみの最大の問題である「骨盤の後傾(骨盤が後ろへ倒れること)」をフォローすることが十分ではありません。

骨盤矯正椅子は背座一体型のものにすることで、姿勢を良くしようと意識することなく、自然に良い姿勢が身についてくのでおすすめできます。

おしりを包み込む形状

骨盤矯正椅子椅子を選ぶもう一つのポイントが、その形状です。椅子に座った時に、最初に椅子に当たる骨のことを「坐骨」といいます。坐骨神経痛なんて言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

この坐骨が座面にしっかりあたっている状態が、上半身に無駄な力が入らず、リラックスしてよい姿勢を保つことにとって一番重要になります。

骨盤矯正椅子はその手助けをするのが目的なので、ただの穴開きクッションではなく、お尻を包み込むようなフィット感のあるものを選択することが大事です。

座面が固めの物

骨盤がゆがみやすい人の生活を聞いていると、その多くがソファ生活である、という共通点が見られます。柔らかいソファにゆったりと身をうずめて、テレビを見たりくつろいだりするのは心地よいですよね。

ただ、その心地よさゆえに、姿勢を保つ筋力が低下したり、また、そのままソファで寝てしまったりして、姿勢が悪くなったり、さまざまな症状を引き起こす原因となってしまいます。

骨盤矯正椅子を選ぶ時の最後のポイントが、その「固さ」です。ソファと同じように柔らかくては、骨盤を支えるサポートにはとてもなり得ません。

なので、ある程度の固さを備えたものを選ぶことが重要になります。雑誌の付録についているようなものや、ホームセンターの安物はほとんど意味がないと言っても過言ではありません。

骨盤矯正椅子を選ぶ時には、座面一体型、おしりを包み込むような形状、そしてある程度の固さがあるものを選ぶことが重要です。

骨盤矯正椅子の種類

ソファタイプ

骨盤が後ろに倒れるのを助長して、姿勢が悪くなってしまうというソファの欠点を解消し、ソファに座る快適さは残したままの骨盤矯正椅子が、ソファタイプの骨盤矯正椅子です。骨盤矯正用でありながら、るくライニング機能が付いていて、背もたれの角度を調整できるものもあり、普段使いにも便利になっています。

座椅子タイプ

昔ながらのリクライニングチェアに、骨盤矯正用に機能を合体させたものが、座椅子タイプの骨盤矯正椅子です。ストレッチ用ポールが付いていて、背筋を伸ばすストレッチングもできたりするものもあったり、最近ではいろんな商品が出ています。

足つきタイプ

足つきタイプの骨盤矯正椅子の最大のメリットは、その安定感です。椅子に置いたりして使うものや、座椅子タイプとは異なり、座るという行為自体に焦点を合わせているので、姿勢改善を総合的にサポートしてくれます。デメリットとしては、その分、値段が高くなるということが挙げられます。

骨盤矯正クッション

最も手軽で安価なのが、クッションタイプの骨盤矯正椅子です。雑誌の付録についていたり、ホームセンターで安く入手できたりと、とっかかりとしては良いのではないかと思います。

ただ、姿勢改善の効果や、骨盤矯正椅子の機能面で見た場合には、上記の3タイプに比べて劣ると言わざるを得ません。でも最近はその辺をカバーする商品も出てきているので、長時間座るのでなければ、利用してみるのもいいかも知れません。

口コミで人気の骨盤矯正椅子

エアリーシェイプスタイル

マッサージチェアなどの商品で有名な、ツカモトエイムの骨盤矯正椅子です。骨盤を起こして背骨のS字構造をサポートする機能と、7段階のリクライニング機能で、リラックスチェアとしても利用できるようになっています。

ただ、このシリーズに共通している欠点が、徐々におしりの位置が前にスライドしていってしまうという点です。機能がいろいろ付いているので、リラクゼーションと姿勢矯正を両立させるのは、なかなか難しいのかも知れませんね。

ドリーム 波多野式骨盤ストレッチチェア

美容整体師の波多野賢也氏が考案した波多野式骨盤ストレッチチェアで、ストレッチ用のポールが付いているのが特徴です。ウリは2×14段階のリクライニングで196通りの角度でのストレッチングが可能なことです。

この骨盤矯正椅子の欠点としては、その幅の狭さが挙げられます。骨盤を矯正するだけの目的ならいいのでしょうが、リラックスチェアとして用いるのには少し難がありそうです。コスパで考えると、可もなく不可もなくといったところでしょうか。

ドリーム 背筋がGUUUN(グーン)美姿勢座椅子

この骨盤矯正椅子の特徴は、背もたれ部分をおなか側に抱え込むように座るという点です。背筋がのびて、パソコン仕事の合間の休憩に欠かせないという口コミがある一方、お尻部分に当たるパイプが痛い、値段の割には作りがお粗末、などの口コミも少なくありません。

p!nto

椅子の上に置いて使うタイプの骨盤矯正椅子です。東急ハンズの各店舗で購入できるほか、通販で取り寄せることも可能です。とてもコンパクトで使い勝手の良い商品です。

口コミのほうも、長時間座っていても疲れない、今までいろいろなものを使ったけど、これが一番しっくりくる、気が付いたらきちんと座れるようになっていたなど、おおむね好意的なコメントが見られます。

ボディメイクシート

椅子において使うタイプの骨盤矯正椅子です。コンパクトでありながらも、しっかりと骨盤矯正の目的を果たすことができる商品になっています。

背筋が伸びて腰が楽になった、座り作業の時に体のバランスがいい気がするなどの高評価と、通気性がちょっと気になる、横幅が狭くてわき腹が痛いなど、評価が分かれるところのようです。

バックジョイ

椅子に乗せて使うタイプの骨盤矯正椅子です。シンプルなデザイン・構造になっていますが、腰や背中を圧迫することなく、骨盤が後ろに倒れるのを防いでくれます。

背筋が伸びて腰への負担が少なくなっている気がする、これを使ってからは腰の状態が改善している、など口コミもおおむね好意的なものが多いようです。

ちなみに、この骨盤矯正椅子は、バックジョイの公式オンラインストアからレンタル(2週間で500円程度)できるそうなので、試してから購入すると良いですね。

porto(ポルト)

椅子や床に置いて使用する、クッションタイプの骨盤矯正グッズです。この商品のウリは、6枚のエアーバッグで骨盤にフィットすることと、あとは価格が安いことが挙げられます。

空気の量で高さを調節できて滑りにくいのが気に入っている、半信半疑で買ったが猫背が解消され、腰痛が楽になった、長時間同じ姿勢でいても苦痛でなくなった、などの高評価があります。

一方で、身体が大きい人には小さく感じたり、ヘルニアの症状がひどくなった、数か月でエアが入らなくなった、良いのは最初だけだったなどの、いまいちだったという口コミもあります。

まとめ

骨盤矯正用の椅子やクッションについて特集してきましたが、いかがだったでしょうか。気軽に使えて姿勢が良くなるなら、こんなに楽なことはないですよね。

ただ、商品はピンからキリまでですし、人によって使用感も随分と違うようです。通販などでいきなり購入するのではなくて、お店で試してからにした方が無難でしょう。

姿勢が良くなると、首や肩のこりが軽減できたり、腰痛が解消したり、なにより見栄えが良くなります。猫背が気になっている人は、整体やマッサージ同様、骨盤矯正用の椅子も検討してみるといいかもしれませんね。