有名人が使っていることでも話題の亜麻仁油って、どんなものなの?何に効くの?と思っていませんか?普通の油よりはややお高めの亜麻仁油ですが、その効果は本当にスゴイものなのです!亜麻仁油のことをもっと知っていただき、試してみるキッカケになれるよう、詳しく見ていきたいと思います!

亜麻仁油ってどんなもの?

亜麻仁油って、聞いたことがありますか?一見、何て読むの?と思う方もいるかもしれませんが、「あまにゆ」といいます。有名人の方が美容と健康のために愛用されている、という話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。では、亜麻仁油とは何かを調べてみましょう。

亜麻仁油とは

亜麻仁油とは、アマ(亜麻)という一年草の植物の種(亜麻仁)を、圧搾したり、つぶして溶媒で抽出することで採れる油です。亜麻仁は、英語ではフラックスシードと呼ばれています。亜麻は、中央アジア原産で、比較的寒い気候のところで栽培される植物です。日本では主に北海道で栽培されていますが、生産量はそれほど多くありません。カナダ、中国、インド、アメリカ合衆国などで多く生産されています。

亜麻は、歴史が古く、紀元前の古代エジプトでも栽培されていました。古代ギリシャの医学で有名なヒポクラテスが、胃腸の調子を良くするとして亜麻仁油を健康に役立つものと認めており、「世界最古の健康食品」ともいわれています。17世紀ごろ、中国から日本に薬用として亜麻仁油が伝わりましたが、日本ではあまり生産されることはなかったようです。

その茎の繊維はリネンといわれ、やわらかいけれど強くて上等な繊維です。通気性が良く、昔から寝具や下着にむいていると言われています。ここ数年、リネンの製品はとても人気がありますよね!

亜麻仁油は、油であるにもかかわらず水に溶けるため、以前から塗料やインクの原料、皮製品や木製品の仕上げとして使われています。数年前から、美容、健康に役立つことが話題になり、注目をあびるようになりました。

亜麻仁油の成分

亜麻仁油は、必須脂肪酸のα-リノレン酸、リノール酸、オレイン酸を含みます。中でも多く含まれているα-リノレン酸は、体内に入るとDHAやEPAという青魚にも含まれている栄養素に変わります。不足すると、皮膚や脳に異常が現れるため、積極的に摂取しなければなりません。

この必須脂肪酸は、体内で作ることができないため、食べ物で摂取する必要があります。コレステロールが増えるのを抑えたり、血流の改善や動脈硬化の予防、免疫力を上げるなどの働きがあるそうです。

亜麻仁油の成分の約6割が、必須脂肪酸であるα-リノレン酸だと言われています。亜麻仁には、100g中に24.7gのα-リノレン酸が含まれており、植物の中で最も多いそうです!

必須脂肪酸のはたらき

必須脂肪酸?なんだかややこしそう、と感じられるかもしれませんが、亜麻仁油を語る上では外せないものなので、どんなものか説明させていただきますね。

α-リノレン酸とは

α(アルファ)-リノレン酸とは、脂質の構成要素である脂肪酸のひとつで、人体では作ることができない必須脂肪酸です。身体に必要不可欠な栄養素の一つであり、体内のリン脂質(細胞を構成する主な成分)にも含まれていて、細胞を正常に保つのに役立っています。食べ物を通して体内に入ると、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)に変化します。これは、青魚に含まれている成分として知られていますが、植物由来のα-リノレン酸はうつ病の発生を抑えるなど、魚由来のものとは違う働きも持つようです。

その働きは主に、血流の改善、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす、血栓や動脈硬化の予防、高血圧の予防、心筋梗塞や脳梗塞の予防、肥満の改善、ストレスの軽減、脳の機能をよくする、記憶力や集中力の向上、アレルギーの抑制、老化の予防、うつ病の軽減などに対して効果があると言われています。

不足すると、血管、赤血球、脳、神経に影響が出て、血栓ができやすくなったり、高血圧、動脈硬化のほか、脳機能の低下やイライラ、うつの症状が出やすくなります。

α-リノレン酸は、開封して空気にさらすと、すぐに酸化してしまいますので、早めに使い切らなければなりません。また、加熱することで急速に酸化が進んでしまいますので、サラダにかけるなど、加熱しない調理方法で食べるよう工夫しましょう。

青魚や大豆、野菜にも含まれていますが、微量なため、含有量の多い亜麻仁油から摂るのが手っ取り早いようです。

リノール酸とは

リノール酸も、生きる上で必要な成分であり、人体では作れない必須脂肪酸です。α-リノレン酸と同じように、細胞を正常に保つのに役立っています。以前は、血管をつまらせる悪玉コレステロールを減らすものとして注目を集め、動脈硬化などの治療や予防に使われていました。

しかし、たくさん摂りすぎると、血管にこびりついたコレステロールを外して動脈硬化を防ぐ、善玉コレステロールまで減らしてしまうことがわかりました!熱に弱く、150℃以上で熱するとがんの原因となる物質を作ってしまいます。また、アレルギーを悪化させることもわかりました。摂りすぎるとかえって健康を害してしまうのですね。

また、リノール酸が不足しすぎると、抜け毛が増える、髪がぱさつく、キズが治りにくい、皮膚や目が乾燥する、動機、息切れなどの症状が出てしまいます。摂りすぎてはいけませんが、ある程度は摂取する必要があるのです。

α-リノレン酸とリノール酸は、同じ必須脂肪酸でありながら、少し役割が違うようですね。α-リノレン酸は、悪玉コレステロールだけを減らし、善玉コレステロールを増やしてくれるので、こちらばかりを摂りたくなると思いますが、健康を保つためにはリノール酸も摂る必要があります。

どうやらこの二つを摂取するのには、バランスが大事なようです。「α-リノレン酸:リノール酸=1:4」この比率で摂取するとよいそうです。現代の食生活は、リノール酸を多く摂りすぎている場合が大変多いと言われています。昔に比べ、マヨネーズやファーストフードの食事など、リノール酸を摂る機会が多くなっているそうです。α-リノレン酸を豊富に含む亜麻仁油を摂ることによって、よいバランスが保たれてくるでしょう。

亜麻仁油の効果を教えて!

亜麻仁油は、必須脂肪酸を多く含むため、血流をよくし、重大な病気の原因になりやすい動脈硬化を抑制、予防できるので、生活習慣病などが気になる方にはうってつけのものでしょう。しかし、それだけではありません!身体への健康効果以外に、美容やダイエットなどにも効果があると認められています。では、亜麻仁油がどのような効果を発揮するのかを見ていきましょう。

生活習慣病の改善、予防

これまでに見てきたように、亜麻仁油に多く含まれるα-リノレン酸がコレステロール値を下げてくれるため、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の改善や予防に効果があると言われています。

また、血流をよくする働きにより、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓の予防効果もあります。肩こりや冷え性の改善にもよいそうです。血の巡りがよくなり、血液サラサラになることが、健康になるための大切なポイントのようですね。

美肌に!ダイエットに!

必須脂肪酸の持つ、細胞を正しく保つ効果により、肌の乾燥を防ぎ、肌荒れなどが改善されると言われています。細胞が集まって身体ができているのですから、細胞の状態をよく保ってくれる働きは美容には欠かせないものですよね。

また、亜麻仁油は、ダイエットにも効果があると話題になっています。「ダイエット油」と呼ばれることもあります。血中コレステロールや中性脂肪を下げるので他の油よりも太りにくく、体脂肪を燃えやすくする作用があります。血糖値も下げる効果があります。同じ量の油を使うのなら、他の油よりも亜麻仁油のほうがカロリーを抑えてくれるのです。ダイエット中のカロリーカットにうれしい効果ですよね。

ダイエットのために油を摂る?と疑問を感じる方もいらっしゃるでしょう。確かに、脂肪ですから食べ過ぎたらカロリーオーバーになってしまいます。しかし、亜麻仁油を適量とることによって、血管がきれいになり、余分なものが排出され、身体のなかから美しく変わっていけるのです。

亜麻仁油のもとになっている種子の状態の「亜麻仁」には、豊富な食物繊維と、リグナンという抗酸化作用のあるポリフェノールの一種が、大変多く含まれているそうです。より、美容とダイエットの効果を求められるのならば、「亜麻仁」そのものも摂られるとよいでしょう。ごまのようなものなので、ご飯にふりかけるなどで簡単に食べられますよ。

アレルギーの症状を抑える

アレルギーの原因の一つとして、リノール酸の摂り過ぎがあります。亜麻仁油に豊富に含まれているα-リノレン酸は、リノール酸の過多によって減ってしまった善玉コレステロールを増やしてくれるなど競合的に働くので、アレルギー症状の緩和に対して有効であると言われています。アトピー性皮膚炎などには、患部に亜麻仁油を直接塗っても効果が見られるそうです。

記憶力や学習能力が上がる!

先ほど見たように、α-リノレン酸が体内に入ると、DHAとEPAに変化します。さばやあじなどの青魚に含まれる成分として知られ、体内のさまざまな機能を調節する物質の材料になっていて、目や脳など全身の機能を維持することに関わっています。摂取することで、神経細胞が活性化され、脳の機能が上がり、学習能力、記憶力を向上させる効果があるそうです。

また、脳の神経細胞の活性化や脳の血管障害を改善する効果もあることから、認知症の改善、予防にも役立つのではと期待されています。妊娠中に摂取することで、頭の良い子が生まれるとも言われています!

その他、免疫力を高めたり、うつ病、自律神経失調症などの改善、予防、リウマチなどの炎症を抑えるほか、さまざま効果があると言われています。

亜麻仁油の摂り方は?

とっても美容と健康効果の期待できる亜麻仁油ですが、どのように摂ったらよいのでしょうか。ここでは、摂り方のポイントを見ていきましょう。

一日の摂取量

亜麻仁油の適切な摂取量は、体重60kgの人で「大さじ1〜2杯程度」だそうです。始めは小さじ1杯くらいからスタートして、徐々に増やしてみてください。身体にいいから!といってやたらと摂りすぎたら、かえって体調を崩してしまいますのでご注意ください。

なんでも適量が大事です。摂っているうちに、自分の体調、体質に合った量がわかってくると思います。リノール酸系の油分を多く摂りすぎているなーと感じたときは、「1:4」のバランスをとる方向で多めに亜麻仁油をとってもよいそうですよ。

ちなみに摂りすぎると、頭痛、めまい、下痢、むくみなどが出てくるそうです。

摂取するときの注意

*亜麻仁油は、熱に弱い油です。油炒めなどには使わないほうがよいです。亜麻仁油の効果を十分にいただくためには、そのままお使いください。ドレッシングに入れたり、パンに塗ったり、パスタに絡ませるなどがオススメです。くれぐれも、アツアツの状態で摂らないようにしてくださいね。

*亜麻仁油は、とても酸化しやすい油です。光にも弱いため、冷暗所で保存して下さい。もともと光を遮断するような容器に入っていると思いますが、そうでない場合は、管理に十分ご注意ください。開封したら冷蔵庫に入れて、なるべく早めに食べてしまって下さい。3週間以内が理想です。酸化してしまうと、かえって身体によくないものになりますので、気をつけてください。

いつ摂ればいい?

身体によいとはいえ、亜麻仁油は油ですから、食間や食前のような空腹時だとおなかに負担を感じるでしょう。食品の一つとして、食事中に摂ることをおすすめします。そのほうが栄養分も吸収されやすいそうです。

どうやって摂るの?

亜麻仁油を直接口に入れて飲む方法が簡単ではありますが、油だけをごくんと飲むのもツライですよね。サプリメントで摂る方もいらっしゃいますが、毎日の食事でコツコツと摂っていく方が多いと思います。

よく聞くのが、ドレッシングとして使う方法です。亜麻仁油自体は味がないので、ポン酢やしょうゆ、バルサミコ酢などと混ぜて、ハーブスパイスなどを足してサラダにかけるとよいです。毎回ちょっとずつ組み合わせを変えるなど、いろいろ試してみてお気に入りを見つけてみてください。サラダだけでなく、和え物に使っても美味しいですよ。

また、納豆に混ぜたり、冷や奴にかけたり、スムージーを作るときに一緒に入れるのもオススメです。

せっかくですから、美味しくいただいて、健康で、美しくなりましょう!

最後に

亜麻仁油の素晴らしさ、ご理解いただけましたか?血管がきれいになり、細胞が整うことで内面から健康に、きれいになる亜麻仁油を、コツコツと毎日続けて摂ることで身体に起こる変化を実感していただけたらと思います。

ちなみに、200mlくらいで2000円前後で販売されています。他の油に比べると高価ですが、健康な身体づくりのために試してみてはいかがでしょうか。